HSL色空間
HSL色空間とは?
HLS色空間とも呼ばれています。
HSLとHSVの違い
ぱっと見よく似ていますが、彩度を低下させた時にHSLは赤緑青のうち最も強い色と最も弱い色の中間に収束していくのに対してHSVは最も強い色に収束していくという明確な違いがあります。
両者を混同すると、まったく別の色になってしまったりするので注意してください。
■ [関連項目] HSV色空間とは
HSLの利点
一方、HSV・HSLでは色を「鮮やかさ」「明るさ」といった直感的にわかりやすい方法で表現しているため、「この色を明るくしたい・暗くしたい」「色を薄くしたい・濃くしたい」といった感覚的な調整が簡単にできます。
しかし、HSV色空間では原色が明度100%となっているため、原色をさらに明るくしたい場合に若干操作に迷ってしまうという欠点があります。
この欠点を克服するため、HSL色空間では原色を輝度50%として、高ければ明るく、低ければ暗くといった感じで、より直感的な調整をすることができるようになっています。
HSLを構成する要素の解説
色相
色が環状に並んでいるため、0°~360°の範囲の値で表されることが多いです。
色相の値が何色になるかは下記のとおりです。
0° ← | → 360° |
色相 | RGBで色を表現した場合 | |
0° | R:255 G:0 B:0 | |
0~60 | R:255 B:0 で固定、Gが0から255へ増加していく | |
60° | R:255 G:255 B:0 | |
60~120 | G:255 B:0で固定、Rが255から0へ減少していく | |
120° | R:0 G:255 B:0 | |
120~180 | R:0 G:255で固定、Bが0から255へ増加していく | |
180° | R:0 G:255 B:255 | |
180~240 | R:0 B:255で固定、Gが255から0へ減少していく | |
240° | R:0 G:0 B:255 | |
240~300 | G:0 B:255で固定、Rが0から255へ増加していく | |
300° | R:255 G:0 B:255 | |
300~360 | R:255 G:0で固定、Bが255から0へ減少していく | |
360° | R:255 G:0 B:0 |
彩度
100%が最も鮮やかで、彩度の減少に合わせて色が薄くなっていき、0%になると灰色になってしまいます。
0% ← | → 100% |
HSL色空間の場合、彩度が低下すると赤緑青のうち最も強い成分と最も弱い成分の中間に向かって収束していきます。
輝度
50%が通常の色で、50%から高くしていくと明るくなっていき100%で白色になります。
逆に50%より低くしていくと暗くなっていき0%で黒色になります。
0% ← | → 100% |
関連コンテンツ
色の表現法である「RGB」と「HSL」を相互変換するツールと変換計算式の解説。